タンパク質を摂ると痩せやすい4つのワケ

栄養学

炭水化物、脂質と並び、「三大栄養素」のひとつであるタンパク質。タンパク質は筋肉や臓器、皮膚、爪など体の大部分の構成成分であり、体を動かすエネルギー源にもなります。

ボディメイクやダイエットを行う場合、最も重要な栄養素であるといっても過言ではありません。それでは、なぜタンパク質を摂ることで痩せやすくなるのか4つの理由を紹介します。

1)基礎代謝がUPするから

筋肉を作ったり、維持する栄養素は「タンパク質」です。

充分なタンパク質摂取が行われることによって、運動やトレーニングをした際に、しっかりと筋肉が作られるカラダになります。筋肉がつくられるとカラダにとって良いことがたくさんあります。

基礎代謝(何もしていなくても消費されるエネルギー)の約20%は筋肉が消費しているといわれています。つまり、筋肉量が多いと、基礎代謝が高くなるため、痩せやすい状態ということです。

2)リバウンドしにくいカラダを作れるから

食事全体を落とす食事法でダイエットを行っている場合、意識しなければタンパク質摂取量もそれに伴って落ちているケースが殆どと考えた方が良いでしょう。その場合、体重が落ちた時に、脂肪だけでなく筋肉も落ちてしまっています。「筋肉量が落ちる=基礎代謝が落ちる」 ことにつながります。

筋肉が少なくなった状態では以前よりも燃費の悪いカラダになっているかもしれません。一時的には体重が落とせたとしても、食事制限を続けていくか、日々食事量を減らしていかないと理想の状態がキープできなくなります。食事量を元に戻したときには、戻した分はいきなり筋肉にはなりません。殆どが脂肪になるのでリバウンドにつながってしまうのです。

筋肉を維持して、脂肪を落とし、痩せやすいカラダをキープするにはタンパク質が必要なのです。

3)脂肪になりにくいから

三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)の中で、最も脂肪になりにくいのは「タンパク質」なのです。

糖質は摂りすぎると中性脂肪に変換され、体脂肪に。脂質も同様に体脂肪として蓄えられます。タンパク質は一部脂肪になるものの、体で使われなかった分は尿中に排泄されます。(※腎機能が低下している場合は、尿中に排泄されにくい)

タンパク質はたくさん摂りすぎてしまったとしても、他の栄養素と比較して脂肪として蓄積しにくいというメリットがあります。

4)食事誘発性熱産生が高いから

食事を食べると、体が温かく感じることはないでしょうか。

これは、食事をすることによって、カラダが消化吸収を行ったり、グリコーゲンが分解されたりすることによって「熱」が生み出され、エネルギー消費がされているためです。このエネルギー消費を「食事誘発性熱産生(DIT)」といい、栄養素によってどのくらいエネルギーを消費するかは異なります。

栄養素別にみてみると、糖質:食べたエネルギーの4%、脂質:食べたエネルギーの6%、タンパク質:食べたエネルギーの30% と、タンパク質摂取後の消費エネルギーが一番高いことがわかります。

このように様々な理由があり、タンパク質はボディメイク・ダイエットには欠かせない最重要栄養素なのです。痩せたいときは、タンパク質の摂取量はしっかりとキープしつつ、食事制限を行うことが成功への近道でしょう。

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